AI時代の “人がつくる映像” とは?
- mirasisone
- 3 日前
- 読了時間: 3分

AIで映像が生成できる時代になり、
「もうクリエイターは必要なくなるのでは?」
そんな声を聞くことが増えました。
ですが、現場で映像づくりに向き合うほどに感じるのは、
人の手でしか生み出せない質感と表現が確かに存在する ということです。
本記事では、AI時代における「人のつくる映像」の価値について、
MIRASISONEの制作プロセスとともにお届けします。
■ AIにできること、人にしかできないこと
AIは、大量のパターンを素早く生成し、均一で整った質感を作るのが得意です。
一方で、私たちは現場でこんな“違い”を感じています。
光のにじみ方
焦げのランダムな入り方
湿度による影の揺らぎ
わずかなタイムラグや空気の重さ
“偶然のように見える自然な動き”
これらはデータからは生まれにくく、
人が観察し、調整し、感覚で仕上げる部分 です。
■ 例:具材が宙を舞う瞬間を3DCGで表現する
こちらは、私たちが制作を担当した映像の一部。
具材が宙を舞いながら光を受け、立体的に見えるよう3DCGで構築したカットです。

この一瞬の中には、細かい調整が多数入っています。
食材ごとの落下スピードの差
空気抵抗による揺れ
背景の流れ方
素材の質感が光を拾う位置
“生命感”を生むわずかなブレ
AIでも“それっぽく”生成はできますが、
食べる前の高揚感や、素材の温度まで表現するなら、やはり人の手が必要です。
■ プロジェクションマッピングにも通じる「体験設計」
MIRASISONEが最も大切にしているのは、“光で空間をデザインする”という考え方。
プロジェクションマッピングでは、
同じ映像でも 空間によって受け取られ方がまったく違います。
壁に落ちる影の伸び方
床に映る光の滲み
会場の暗さ・色・湿度
観客との距離で変わる没入感
これらを体験として組み立てるのは、AIではなく 人の感性。
だからこそ、AIが一般化する時代でも
“体験をつくる映像” の価値はより強くなると考えています。
■ AI時代だからこそ、“人の映像” が際立つ
AIの力はこれからさらに必要になります。
しかし、それをどう活かすかを決めるのは人です。
どんな感情を届けたいか
どんな体験を用意したいか
どうすれば「伝わる」のか
この根本の部分には、まだAIは踏み込めません。
均一な美しさはAIがつくる。
温度や生命感は、人がつくる。
MIRASISONEは、両者を組み合わせながら
“伝わる体験” をデザインしています。
■ 映像・光・空間演出のご相談はお気軽に
食品CM、飲食店演出、商業施設、ホテル、美術館、
そしてプロジェクションマッピングまで幅広く対応しています。
AI時代でも変わらない、
“人でしか作れない表現” を求める方はお気軽にご相談ください。


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